その頃のちーちゃん

ヴィダーとの日中お散歩から這々の体で帰宅し、ふぅ〜とダイニングの椅子に腰掛けていたら、どこからともなくイビキが…。


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バリケンを覗き込んだら、目を開けてしまいました。


ちーちゃん嫌かしら…?

先住犬が大型犬のお家に連れてこられて、満面の笑みで、よく来たね!と言われても知らないヒトだし、何が何だか分からない間に、もう一匹、空気が読めるとは言い難いでっかいコが来て…、としんみりしましたが、どうも、ちとせなりになかなか楽しく過ごしているようです。

 

まず、第一にこのバリケン

これは、体重30kgのコが入る、うちのコ用のバリケンです。ちとせ用のはもう一回り小さいのがあったのに、そちらには目もくれず、こちらが気に入った模様。このため、うちのコは居場所がなくなり、二階に退去しています。


そして、さらに、我が家のダイニングには、体重50kgのコが入るバリケンがあります。シュペーが使っていました。これをうちのコが気に入ったので、シュペーがいなくなった後も使用していました。

なぜかそこにも、領土拡大。バリケン大好きなのですが、引きこもりではなく、積極的に、しずーかにすこーしずつ、進出しています。


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あ、そうそう、そもそもそんなにお疲れなのには理由があったのよね。

朝のお散歩を、ヴィダーと一緒に行ったのでした。


ちとせは、ルーティンが好きです。

なのに、いつもと違うメンバー、そしていつもと違うルート。


預かり宅は、ちとせが渾身の力でイヤ〜!とお散歩途中で抵抗しても、まぁまぁ、と言いながらお散歩続行します。だって不思議なもので、イヤイヤしていたのに行ってみると尻尾が上がってたりして、ホラ、やっぱり楽しかったでしょ?となるのです。


そして今朝。ちとせは、いつもと違うルートに行くと、まるで正確なカーナビみたいに、元のルートに戻ろうと必死になります。曲がり角曲がり角で、来た道ではなく、我が家への最短ルートに行こうとします。

そこで、ヴィダーが、楽しいよ!もっとあっちに行こうよ〜!とプレイバウしながらお誘いする、けれど、ちとせはそれには無反応。

遠い目をして、平常心を保つ、アルカイックの精神?日本の古武士なのでしょうか?チャラチャラしたお散歩はいたしません。ひたすらに我が家に向かって一歩ずつ邁進します。


そんなこんなで、ちとせにとっては不必要な体力をいっぱい使ったお散歩なのでした。


でも、結構楽しんでいるのでは疑惑の第二。クピクピイビキをかきながら、たまに寝言を言って、身体に対して大きなバリケンの中で伸びをしたり、毛布を堪能していたり、こちらを見つめながらひっそりお腹を見せていたりして、気づかれるのを待っています。決して自分から出て来て、ナデナデして…などと要求したりはしません。私が気づいて、バリケンまで行き、半身をバリケンに入れながらお腹をナデナデすると、ご満足いただけるようです。


なんだか、アレです。ちびまるこちゃんのアニメに出てくる、野口さんという登場人物を思い起こさせます…。周りにはちょっと分かりにくいのだけれど、本人は結構楽しんでいるのね?みたいな。


ヒトに例えるなら、スルメタイプと言ったところでしょうか。噛めば噛むほど味が出る…。


伝わりにくいのですけれど、じんわりカワイイんですよ。