預かり宅に来てから一月を過ぎ、留意点がほぼ固まりましたのでお知らせします。
1 噛み(甘噛み含む)回避対策
散歩後に足を拭かれること及び左前脚側付け根の胸や脇の辺りを触られるのが、大嫌いです。
最悪、こうなります。
これは、2月25日の月曜日の朝のお散歩後に起こりました。
リュッツォにも、十分な言い分があります。
二日前の2月23日の土曜日の午後に、去勢手術をし、翌24日の日曜日の夕方に預かり宅に戻ってきており、痛み止めが切れかけているタイミングでした。
また、その頃は、まだ引き出し時につけていたちばわんのハーネスを使用していたのですが、体型と合わなかったらしく、左脇が1-2センチほど擦れて、肉が見えてしまっていたことに気づいてあげられていませんでした。
そこに、左前足を拭こうと持ち上げたので、ただでさえ体調の悪いところへ、さらにピリッと痛みが走ったのだと思われます。
イヤッ、と意思表示するために、バクッと噛んだら、夫の左手に穴が開いたと…。
しかし〜、これは後が大変で〜、病院で傷口を洗浄し、破傷風注射を打ち、抗生剤の点滴を入れ、抗生物質と痛み止めの薬をもらうまでで、半日以上のロスです。
仕事にも行かれませんし〜、日常生活にも差し障るし、で、必ず噛まれないように対処しなければなりません。跡も残りますしね。
ちなみに、傷はそう酷くなく、28日の木曜日には包帯が取れました。
通常は、コチラ位です。
私の左手の手の甲側。
手のひら側にも、犬歯の跡があります。
これは、3月28日の木曜日の朝の出来事。
散歩も朝ごはんも終わって、構って欲しそうに左隣にいたので、脇腹を抱き抱えるように撫でていました。朝はそんなに時間がないので、さ、支度するか、と左手を引きかけた時に、左足の付け根の辺りを触ってしまったのだと思います。ガウッと言い、振り返りながら、引いている手にパクッとしたのです。顔を背けて、こちらに敵意のないことを30秒ほど犬的に示し、静かに部屋の外へ出ました。血は出ませんでしたが、痛みは走りますし、次の対応策の必要性に、少し暗い気持ちになりました。
その翌日の朝、あくまでも前日のことがあるので、注意しながら同じタイミングを迎えました。基本的に構ってちゃんなので、同じような体勢で甘えてきていました。首の下を撫でていたらとても気持ち良さそうで、イイコだね、と静かに声をかけていました。このまま静かにやめようと手を引いたタイミングで、左前足の付け根の胸側をかすったのでしょうか。やはり手に向かってパクッと飛びかかるように空噛みしました。
サッと引いたので、噛まれてはいません。
しかし、このことで、リュッツォの噛みに対する対策の必要性が確定しました。
注意部位は、足及び左前足付け根側です。
この他、甘噛みもあります。
遊んで欲しくて、台所仕事をしている私のアキレス腱の辺りを甘噛みしたり、お散歩に出ると、家の周りではまだ興奮して、太もも辺りに甘噛みしたりします。甘噛みといっても痛いので、やめさせています。
甘噛みは教育によってやめさせることができそうですが、噛みの方は躾では対応が難しいと思います。ただの経験不足ではなく、何らかのトラウマによるものだとすると、気持ちに配慮しながら、信頼関係を築いた上で、長い時間をかけて対応する必要があるからです。
2 唸り
犬好きな方の中には、このコは、散歩後に足を拭かれるのが嫌いなんです、と説明すると、あら〜そうなの?と、しゃがんで前足を持ち上げる方がいらっしゃいます。
…鼻に皺を寄せて唸りますので、申し訳有りませんが、言葉を額面通り受け取っていただく必要がございます…。
その他、イライラしやすかったり、怒りっぽい人が周りにいると、それがストレスとなり、唸りやすくなります。
また、褒める時に高い声で、ベタベタ撫でられるのも嫌いです。
ストレス耐性が低いようです。
いつも落ち着いて、大らかで、頼りになるヒトでいることが、リュッツォの安心に繋がります。
3 吠え
夜中でも警戒吠えします。
体格が大きいので、音量が大きく音は低く迫力があり、外にも聞こえます。
このため、マンション、人通りの多い立地の戸建て、住宅密集地、近所に音に神経質な隣人がいらっしゃる、という環境では、安心してリュッツォを飼育できません。
近所迷惑であることに配慮せねばなりません。
土地に余裕のある住宅街で、加えて、大らかな土地柄であることが求められます。
…この他にも、内弁慶だけど家から離れると意気消沈し歩かなくなるとか、頭が良いのでイタズラも冷凍庫を開けて全部引きずり出してしまったり、引き出しを開けて中のものを全部出しリュッツォのお気に入りのボールを出し入れしたり、毛布をビリビリに破ったり、などがあるのですが、噛み・唸り・吠えの三大問題行動に比べると可愛いものだと感じてしまいます…。
しかし、上記対応策の必要性が確定したことから、現在募集記事で記載している内容を、追って変更することとしました。
事故防止のため、小学生以下のお子さんがいらっしゃるご家庭→中学生以下のお子さんがいらっしゃるご家庭のお申し込みを受けないこととします。
また、特定危険犬種の飼育が初めてのご家庭は、犬の訓練士を付けて共に学ぶ時間と費用を見込んでいただくこととします。
私の家で受け入れる中では、最も条件の多いコとなりました。
しかし、きっと世の中に1人くらいは、リュッツォの可愛らしさを十二分に引き出し、共に幸せに暮らせる方がいるのでは…と信じ、リュッツォと一歩一歩を踏みしめながら、歩んで参りたいと存じます。
犬の訓練士とか、犬関連のお仕事などで非常に犬慣れしているとかで、あぁ〜そうですか、結構やりますねぇ、とどっしり構えられる方の目に留まりますように。