太いシャント血管、ほとんど肝臓に流入していなかった血液…。ジュノーの門脈シャント手術は、決して簡単ではありませんでした。
門脈シャント手術の説明に使われる教科書の写真よりも、ジュノーのシャント血管の方が断然太かったのです。
だからなのか、初回の術後は楽観的な予想よりも、手術がうまくいかなかった時の状態の説明に多くの時間が費やされていました。
10/7の水曜日、日大動物病院で12時間絶食の上血液検査に臨みました。
9/9の術後の血液検査結果が良かったのでラクツロースの服薬は不要となり、一般食を食べてどうなるかを見るために療法食もやめて、アカナパピーを食べていたのです。言わば実験的なもので、血液検査結果に影響するからとまだオヤツは控え、一般食のご飯だけでどうなるのかを見るための月でした。
2回目の手術が予想よりも早く行えた辺りから明るい兆しが見えてきていましたけれど、手放しで喜べる状態では、まだありませんでした。
変に楽観し健康管理を怠って、まかり間違ってもジュノーの体調を崩したりしないように、預かり宅とシューちゃん保育園では、できるだけ細心の配慮を持って食事と運動管理に気を遣っていました。
10/7は、大事な検査日でした。
門脈シャント血管を完全閉塞したことで、他の病態が発生し、今後は新たな病態に応じた治療等が必要になるのか、まだ結論が出ずに引き続き経過観察となるのか、もっと門脈シャント血管が細くて手術をすれば生まれつき健康なコと何ら変わらない生活が送れるようなコと同等になるのか…、判断するよすがになる日でした。
検査の日の朝、落ちていた栗を得意げにくわえて持ち帰るジュノー。
感覚的には、一般食になってから体つきもしっかりとし、元気も増して、先天性疾患があったと言っても信じてもらえないような溌剌とした様子でした。
だから確かに、期待する気持ちはあったのです。
でも、一番具合が悪かった時、ジュノーを腕に抱いて途方に暮れていた真夜中のことを思い出すと、期待が現実にならず厳しい結果であったとしても、受け止めなくてはならないと決意していました。
どんなジュノーでも、ジュノーはジュノーです。
普段時間に正確なのに、検査終了予定時刻から30分過ぎ、その30分の間にどうしても悪い予想が浮かんできてしまって、やはり強い気持ちを保って結果を聞かねばならないと、待合室で勝手に一人で打ちひしがれていました。
明るくて可愛らしい研修医先生に呼ばれ、この検査結果を示して、これで当院での一連の処置は終了です✨と朗らかにおっしゃいました。
念には念を入れて検査したんですよ😊肝臓の二項目もとても良くて、今後は、半年に一回、かかりつけ医でこの二項目を入れて検査してください♫肝臓の数値はちょっとしたことで変動しやすいので、一回異常値を示したら、二週間から一月後にまたかかりつけ医で検査して、いよいよおかしい!時に日大を予約してくださいね😉と。
そんな夢みたいなことってあるのか?と一瞬飲み込めなかったけれど、ジュノーのことをとても可愛がってくださった研修医先生が少し悲しそうに、これでジュノーにはもう会えないのかな…、遠くに行っちゃうのかな…、とおっしゃっておいででしたので、だんだんこれが現実なのだと感じられてきました。
そんな夢みたいなこと、皆様とカミサマに愛されているジュノーにはあるんですね‼️
だからね、とっても前振りが長くなりましたが、ジュノー、治ったんです😂
とても嬉しくて…、当日の夜はドッと眠気に襲われ、こちらで報告するのに数日を要してしまいましたけれど、血液検査が年に一回が推奨されているところ二回必要な、それだけの普通の生活が送れるコになったんです🌼
返す返すも皆様からのご支援と心からの応援のおかげと、深く感謝しております。ジュノーの一連の処置にかかった医療費詳細は、追っていぬ助けのHPで報告されますが、ざっと120万円を超えています。
それは保護犬にとって簡単な金額ではありません。ジュノーに普通のコと遜色ない一生を送れるようチャンスをくださって、本当にありがとうございます。
ジュノーは皆様のおかげで、そのチャンスをつかむことができました。
今日も元気よく家中走り回りプロレスに興じるジュノーの、ありがとう🌟の気持ちが、きっと皆様に届きますように。