年が明けてから、足がフラフラになり、一月下旬から人の五分の道のりを30分以上かけてお散歩する日々が続いていました。
よく転んでしまって…。左前足のナックリングで、前つんのめりに転ぶことが多かったので、鼻がすりむけてしまっています。
一番悪いのは、左後ろ足。
この写真は、左後ろ足だけ気持ちに反してついてこないので、まるで伸びをしているように見えているものです。
元々モンローウォークはあったので、寒いから?とか、年末年始に長距離お散歩して足を痛めた?とか、こいぬが来て疲れた?とか、色々考えましたが、1/30に預かりっこがお世話になっている病院を受診。
レントゲンで第一及び第二腰椎の間に変形が見られるので、脊椎変形症でしょう、とのことでした。
この脊椎変形症は、放棄前からあったものと思われ、それが放棄の原因では…。しかし元々モンローウォークはあったのだし、左前足の爪からの出血は後ろ足を庇ってできたものであろうから、靴を履いて摩擦を高めることで対応していきましょう、とのことでした。
だけれども、後ろ足だけではなく、四肢がフラフラになっていました。靴を履いてお散歩に行けば爪からの出血は無いけれども、お散歩に時間がかかることには変わりないし、人のほんの五分ちょっとの道のりなのに途中で動けなくなってしまって、ハーネスを引き上げて帰ってこねばならない日々が続いていました。
そこで、2/23にかかりつけ医に再度診てもらい、脊椎変形症であれば急激な進行はないことを確認。
精密検査のため日大動物病院への紹介を依頼しました。
3/9に、日大動物病院で0920-1900過ぎまで様々な検査をしました。
通常のMRIやレントゲン、血液検査のほか、反応・反射検査、脊髄の検査を行い、ウォブラー症候群との診断結果を得ました。
脊椎変形症であれば、麻痺は後ろ足のみ→前足にも症状がある時点で脳か首が疑われるが、脳に異常がなく、首の脊髄が通常六ミリあるところ、右側4.4ミリ、左側2.2ミリと狭窄しており、よって左側麻痺の方が顕著であることに説明がつく。
脊髄の中心部分が、既に白く壊死していることが見受けられる。
手術適用かどうかは、ステロイド剤を二週間服薬し、効いた場合に判断することになる、との説明でした。
ステロイドは、3/10の朝から服薬し、効いています。我が家に来た頃のお散歩道には行かれないけれど、自力で家に帰ってくることができるようになりました。
次の診察日は、3/23。
かかりつけ医によると、ジュノーの門脈シャントの手術よりも費用がかかるとのこと。大型犬だし、首の脊髄を圧迫している骨を取る手術は大掛かりであるためです。
日大動物病院の先生は、術中に亡くなることもある、とおっしゃっておいででした。
でも、かかりつけ医によると、何もしなければ首から下は動かすことができずに寝たきりになるのだそうです。
寝たきりは嫌よね、バビちゃん?
長距離のお散歩に行かれなくても、お外の匂いを嗅いだりお家の中で自由に動きたいよね?
現在提示されている選択肢は、手術か服薬か、ですけれど、手術の方が、今の状態を維持できる可能性が高くなるのだそうです。
術後の絶対安静期間が六週間と長いことが、先住犬と預かり犬のいる我が家ではとても工夫が必要なところです。
でも、バビちゃんにとって何が最適なのかを見極めながら進んでまいりたいと思っております。
私が預かりっこを送り出すときに願うのは、ずっと家族として幸せに暮らしてほしい、ということ。
ウォブラー症候群は予後の明るくない疾患です。
我がコとして迎えたバビロンにできる限りのことをして、虹の橋を渡るときにはウチノコで良かったと感じてもらえるように…、難しい日々を共に歩んでまいりたいと思っております。
ドーベルマンはウォブラー症候群の好発犬種であり、年齢が中程度で発症と、教科書通りです。
純血種は病気が多いけれども、利益を追い求めるのではなく、健康な個体が産まれるようなブリーディングが当然の社会になりますように。
苦しむのは利益を得た人ではなく、幸せになると思って生まれてきたコ達なのですから…。